あきらめるか、代官山 ランチを追求するか
そして、それをなおいっそう加速しているのが周辺の環境の変化です。
居住のために最適地として選んだ土地が、マンション建築費のための借入金を完済するときまで、そのまま最適地であり続けることができるでしょうか。
街並みは、そのたたずまいはもちろん、時代の移り変わりとともに変化します。
竣工時には住宅として最適地だったところが、周囲に高速道路や工場ができて、いつのまにか住宅地としての人気が衰え、空室ばかりが目立つということにもなりかねません。
マンション建築費用の借入金を返済する前にマンション経営が行きづまり、返済金だけが残っているということも十分考えられますし、実際にそういう例も少なからず見受けられるようです。
その際、マンションを壊す資金も必要となってくれば、ダブルパンチに見舞われることになります。
世の中の移り変わりが早くなればなるほど、こうした事態に直面する可能性はますます増えてきます。
そのとき、「国が悪い、政府の施策がなっていない」と叫んでも、後の祭りです。
誰も責任をとってくれません。
ツケは自分ひとりで背負っていかなくてはなりません。
マンション事業を営むときは、自分自身でマンションを建てる目的をしっかり把握し、どんな環境の変化にも対応できるようにしておくことが重要です。
そして最近、とみに人びとの関心が高くなった環境問題についても目を向けなくてはなりません。
産業廃棄物がますます増加していくなか、今後は私たちの生活様式にまで踏み込んだ議論がなされていくものと思います。
新たな意識改革が求められようとしているのです。
建築業界にとってもよそ事ではありません。
建設廃棄物の排出については、とくに規制が強化されていくものと思われるからです。
自分のマンションを解体しなければならなくなったとき、その捨て場がなかったり、たとえあったとしても高い処分費用がかかってしまっては、壊すに壊せない事態に陥ってしまいます。
最近のマンションは、20年ももてばいいほうです。
もちろん建築物はそれ以上の耐久性がありますが、住宅設備類に限界があるからです。
住設類は建物より必ず早く更新時期がやってきます。
丁寧に使用すれば、更新時期を2割伸ばすことができるかもしれませんが、古い設備では、その時代が必要としている機能を果たすことができなくなっているでしょう。
形あるものはいつかは壊れていくものです。
したがって建物は、いつかは解体しなければなりません。
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